結膜炎

診療内容

アレルギー性結膜炎、細菌性結膜炎、流行性角結膜炎(はやりめ)などに分類されます。それぞれ原因が違います。結膜とは白目の表面とまぶたの裏を覆っている薄い膜のことで、結膜が炎症を起こし、充血や目やに、かゆみなどの症状が現れます。

・細菌性結膜炎
細菌の感染が原因で起こる結膜炎です。目やにが非常に多くなり、強い充血を伴います。特に細菌性結膜炎を起こしやすいのは子どもと高齢者で、高齢者の中には慢性的に細菌性結膜炎を繰り返すケースも見られます。治療は、抗生物質の目薬を使って行います。

・アレルギー性結膜炎
花粉、ダニ、ハウスダストなどに対するアレルギーで起こる結膜炎です。充血、まぶたの腫れ、目やに、なみだ目といった結膜炎の症状に加え、目がかゆくなります。かゆみが強くなると痛みを伴う場合があります。また逆にかゆみが軽度だと、無意識にこすり、気づかない場合もあります。治療は、抗アレルギー、抗炎症の目薬が中心なりますが、場合によっては抗アレルギーの飲み薬を併用する場合があります。
当院では、アレルギー検査を導入しています。指先からの簡単な採血でわかり、時間も20分程度です。小さなお子様にもお勧めです。お気軽にご相談ください。

・流行性角結膜炎(はやりめ)
アデノウイルスというウイルスの感染が原因で起こる結膜炎です。感染力が強いのが特徴で、片目から両目に、家族へとうつってしまいます。はやり目に罹った人の目を触った手で、他の人の目を触ればほぼ100%感染します。家庭内でタオルなどを介しても感染します。
涙や目やにがたくさん出て、激しい充血、まぶたの腫れ、目を開けるのもつらくなることがあります。二次感染の予防のための抗生物質の目薬や、炎症による黒目の濁りを防ぐための抗炎症の目薬で治療します。