網膜の病気
網膜の病気（網膜硝子体疾患）の代表的なものには、網膜剥離、糖尿病網膜症、網膜血管閉塞症、黄斑上膜、黄斑円孔などがあり、病気によって症状も様々です。
網膜の病気が疑われる主な症状は、黒い点や蚊が飛んでいるように見える「飛蚊症」、視力の低下、歪み、視野異常などがみられます。
・飛蚊症
読んだまま「蚊が飛んでいるように見える」症状です。
いつの間にか目の前に蚊やゴミのような物が飛んで見えたり、雲のようなものが浮いて見えたり、糸状のものが見えたりします。この様な症状は、白い壁を見たときやお天気の良いときなどにはっきり感じられ、目を動かすと一緒に動きます。飛蚊症は、あらゆる年齢層に起こり、高齢者や近視の人に多く見られます。心配がないことがほとんどですが、網膜剥離や眼底出血などの重大な目の病気が隠れていることもあります。飛蚊症だと感じたら、早めに眼科の診察を受けることをお勧めします。
・糖尿病網膜症
糖尿病の3大合併症の一つです。糖尿病網膜症は失明率が高くとても怖い病気の一つで、現在、日本における中途失明原因の第3位です。糖尿病によって目の網膜血管が障害を受け、眼底の出血や網膜のむくみなどが発生し、視力障害の原因となります。当院では、状態により、飲み薬、レーザー治療、硝子体内注射治療、硝子体手術など様々な治療法があります。
一度悪化してしまうと改善することが難しいため、糖尿病の方は内科だけでなく必ず定期的な眼科検査を受けることが大切です。